顎の骨を作る!〜再生治療最先端〜
みなさんこんにちは。
歯科医師の舟山です。
前回インプラント治療について、お話ししました。
今日は顎の骨が痩せてしまい、歯を残すことやインプラント治療が難しい場合に行う
「骨造成術・歯周組織再生療法」についてお話しします。
まずは2枚のレントゲン写真をご覧ください。
上が健康な方、下が歯周病で骨が溶けてしまっている方です。
歯を支えている骨が少なくなっているのがわかりますか?
よーく見てみてください。
骨がここまで下がっています。
このままだと歯が抜け落ちてしまうので、骨を新しく作る「歯周組織再生療法」が必要になります。
一見正常そうなこの写真
歯茎の中をみてみると…?
骨が少なくなって歯の根がむき出しになっています!
このままだと骨のないところにどんどんばい菌が繁殖し、さらに骨が少なくなっていき、
最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
このような歯を保存するために材料を用いて、骨を新しく作るの手法が歯周組織再生療法です。
同じようにインプラントを行う部分に骨の量が足りない場合、骨を新しく作ることが骨造成術です。
これはもともと骨が少なくなっているところに骨移植材を用いて骨造成術を行なっている写真です。
両方とも共通するのが
「もともとの健康な状態に回復させるために骨を作っている」
というところです。
しっかりと診査・診断を行えばこのような治療も可能になります。
しかし、医学的にみてどうしても歯の保存が難しい場合もあります。
そのような場合に用いるのが前回も含めてお話しさせてもらったインプラント。
他にはブリッジ、入れ歯などがあります。この辺りはみなさん聞いたこともあると思います。
実はもう一つオススメのオプションがあります。
「歯の移植」です。
肝臓や心臓など、臓器移植など大きな病院では行なっていますよね?
実は歯にも移植があります!
次回、お楽しみに!